KADOKAWA「ニコニコカドカワ祭り2019」実施へ

2019年10月2日

店頭告知ポスター

 KADOKAWAは10月1日から11月末まで「ニコニコカドカワ祭り2019」をスタートする。6年目となった同フェアでは、スマートフォンアプリ「KADOKAWAアプリ」を軸に書店で購入したレシートを読み込むことで、購入額の最大50%をポイントとして還元する。

 

 貯まったポイントを図書カードNEXTネットギフトやPayPayポイントと交換することで、再度書店に足を運んでもらう店頭送客に力を入れている。


 フェア施策について、同社プロダクトマーケティング本部営業企画局デジタル営業部・楫野晋司課長は、昨年10月に同フェアで実施した10%還元キャンペーンにより、対象月の書店店頭売り上げ前年比が5%程度上回るなど反響が良かった点、同じタイミングで電子書籍ストアが主体となり実施した1巻無料と割り引き販売の施策による増売効果をあげて、「デジタル領域を活用し、電子書籍で結果がでている施策を紙でもやりたい。そして、リアル書店にお客さまを集めたい」と企画に込めた思いを話す。

 

 キャンペーンの目玉となる紙の書籍購入後の最大50%読者還元は、フェア期間中、同社のレーベルごとに3日程度の50%還元日を設定。その期間内に購入した対象レーベルの本の購入金額の50%をポイントとして還元する。貯まったポイントは図書カードNEXTネットギフトやPayPayポイントと交換できる。


 このほかにも、KADOKAWAアプリでコミックなどを中心とした100タイトル以上の1巻まるごと無料配信を行う。10%還元中の施策とすることで、試し読みで読んだタイトルの続刊を書店店頭で購入してもらう取り組みも実施する。


 楫野課長は、50%還元施策を立案するにあたり、出版物小売業公正取引協議会などに制度面での確認を行ったとし、「このフェアは弊社の原資で実施する。書店店頭の売り上げは厳しい状況が続いているが、そこにカウンターを当てたい。書店での売り上げは私たちにとって肝要な部分。書店から“お客さまが増えたよね”と言ってもらえるフェアにしたい」と話している。