【つぶや記】「The Bunka News」2023年6月6日付

2023年6月6日

 暖かさが増し、一雨ごとにわが菜園の苗はぐんぐん葉を広げ、幹を太くする。近年は豪雨や高温などやや異常ともいえる気象状況ながら、草花は季節ごとに忠実に姿を入れ替える。そして、苗の成長とともに、雑草との戦いも始まる。あっ、いや「雑草」なんて書くと、放映中の朝ドラの主人公、牧野富太郎博士に「雑草という名前の草はない」とお叱りを受けそうだ。

 

 先日、36 年前刊行の『くさぐさの花』(高橋治)を購入。107 点のカラー写真付、草花にまつわるエッセイだが、読み始めてはたと困った。花の名の漢字が読めない。「盧の角」「苧環」「虎杖」「著莪」「葉鶏頭」「零余子」。勉強不足を露呈した。さらに困ったのは、まったく頭に残らない。すでに脳のキャパはかなり後退しているようだ。

 

 なお、上記の読みは「あしのつの」「おだまき」「いたどり」「しゃが」「はげいとう」「むかご」。いくつご存じでしたか。    

 

【櫻井俊宏】