文化通信社「こどものための100冊キャンペーン」開始 書店、図書館、保育園など通し15万部提供

2021年6月20日

キャラクターの「モーリーくん」を配したB5判カタログ

 

 文化通信社は6月20日、「こどものための100冊キャンペーン」を開始した。書店や図書館で子どもの本のカタログを配布しフェアを展開するほか、大手保育園などを通して児童10万人に直接カタログを提供する。同時に全国の書店で1000円以上購入すると応募できるプレゼント企画も開催し、子どもが本に触れる機会の創出と、書店への来店と売上増に向けた取り組みを展開する。

 

 キャンペーンでは子育て中の著名人や書店員、図書館員を合わせて25人がそれぞれ選んだお薦めの児童書4点を、コメントと写真付でB5判のカタログに掲載。各地の書店と図書館に計5万部を提供し、店頭や館内ではカタログ掲載図書のフェアなどを展開している。

 

 また、大手保育園のグローバル・キッズ、JPホールディングス、学研ココファンホールディングス、さくらさくみらいがカタログを園児に配布するほか、大手育児商品販売企業が通信販売の購入者に提供するなど、合わせて約10万人の子どもたちに直接配布する。

 

 プレゼント企画は、書店店頭で何らかの商品1000円以上を購入したレシートを添付して公式サイトから応募すると、雑貨や食品、図書カードなどの景品2140本が抽選で当たる。応募締め切りは8月20日。

 

プレゼントキャンペーンのポスター

 

 このキャンペーンは、近年、子どもの読解力が低下する傾向があるなか、未就学から小学校低学年までの読書が大切だと指摘されることから、この年代の子どもが本に触れる機会を書店や図書館、保育園などを通して作るために企画。一般財団法人全国書店再生支援財団、日本児童図書出版協会、出版社、一般企業などの協賛を得て実施している。カタログ、拡材のデザインは藤枝リュウジデザイン室。

 

 教育学者で明治大学教授の齋藤孝氏は、カタログに寄せた序文の中で「本が1冊1冊、木のように心の中に生えていくと森のようになります。このキャンペーンが『心に本の森を作る』というコンセプトで、ぜひ人々の心に豊かな森をつくっていただければと思います」との文章を寄せている。

 

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