料理レシピ本大賞実行委員会は9月9日、東京・文京区の東京ドームホテルで「料理レシピ本大賞2026」の授賞式を開催した。今回の料理部門大賞にリュウジ著『リュウジ式 生きるための弁当』(ライツ社)、準大賞にはらぺこグリズリー著『世界一美味しくて健康的なズボラ飯 えっ、全レシピ塩分2・5g脂質20g以下!?』(KADOKAWA)が選ばれた。お菓子部門大賞は小嶋ルミ著『せっかく作るなら、一生ものの、おいしいお菓子 決定版』(KADOKAWA)が受賞し、入賞・各部門賞を合わせた全10作品に栄誉が贈られた。

各賞受賞者10人と天野ひろゆきさん(前列左から1人目)、加藤勤実行委員長(後列左から1人目)
当日は恒例となったアンバサダーのキャイ~ン・天野ひろゆきさんがステージに立ち、受賞者一人一人に表彰状を手渡した。記念撮影も交えながら、著者たちは受賞の喜びを伝えた。授賞式後には大賞・ニュースなレシピ賞の受賞者を対象とした囲み取材が行われた。
料理部門大賞を受賞したリュウジさんは、前人未到となる3度目の大賞受賞。「正直、今回は僕が選ばれるとは思っていなかった」と驚きを語りつつも、悪魔のレシピ、至高のレシピに続き、初挑戦のお弁当という新シリーズでの受賞に「新シリーズが強い」と分析した。料理研究家として3度の大賞に輝いたことへの喜びを語り、この日の懇親会では電子レンジ調理のライブパフォーマンスも披露し、会場を沸かせた。

リュウジさんによるレンジ調理のライブパフォーマンス
お菓子部門大賞の小嶋ルミさんは、これまでの著作が中級・上級者向けだったことを踏まえ、今作には「お菓子業界の常識を変えたい」という強い意図があると話した。生地を混ぜるときにボウルを右側に引いて左右均等に動かすことで仕上がりが安定するという技法など、初心者から使える本を目指したという。「きちんと理由のある作り方を、正しく届けたかった」という著書の構成意図を語った。

天野さん(左)と小柳さん
ニュースなレシピ賞を受賞した有働由美子さんは、自身を「料理から遠いイメージ」と笑いながら、50代から本格的に料理に向き合い、「飲みながら食べられるレシピ」など自らの実生活から生まれたレシピを紹介したことを語った。毎日放送の番組「おしゃべり小料理ゆみこ」での経験も生かしつつ、「少しのこだわりが料理と自分を豊かにする」と料理への思いを述べた。

有働さんの著書掲載メニュー「なすの重ね焼き」を試食する天野さん
「紙の料理本ならではの良さがある」
天野さんは今回の総括として「デジタルが当たり前になった時代にあっても、料理本は肘で押さえながら、何度も開くことでレシピが自然と頭に入ってくる。紙の本ならではの良さがある」と締めくくった。また、今年は懇親会の時間を長めに設け、料理家・書店員・出版社・インフルエンサーなど料理に関わる人々が交流できる場を充実させた点も、例年と異なる趣向になった。
同賞は今回、総エントリー数44社・101点の中から全国書店員・選考委員によって各賞を決定した。
大賞・準大賞以外の受賞作品は次の通り。
▽料理部門入賞=長谷川あかり著『長谷川あかりの「あたらしい」きほんの料理』(オレンジページ)、らむ著『ズボラなせいろ蒸し』(ワニブックス)、Hideka著『一汁三菜おぼん献立』(ワン・パブリッシング)
▽こどもの本賞=新谷友里江著『ぜ~んぶひとりでできちゃう!
小学生のお料理ブック』(家の光協会)
▽コミック賞=にいざかにいこ著『季節が好きなわたしとマダム』(KADOKAWA)
▽プロが選んだレシピ賞=ウー・ウェン著『最小限の材料でおいしく作る9のこつ』(大和書房)
▽ニュースなレシピ賞=有働由美子著『女将 有働由美子のおつまみレシピ帖』(ワニブックス)
