河出書房新社は8月19日、第63回文藝賞の選考会を東京・渋谷区のフォレストテラス明治神宮で開き、唐川らい氏の「いっしょに老衰しようね」と山岡桜寿氏の「つづけて生きてられません」の2作を受賞作に決定した。
応募総数は2607作で、1962年の創設以来最多を更新した。選考は小川哲、金原ひとみ、町屋良平、村田沙耶香の4氏が担当した。

選考委員(左から)小川氏、町屋氏、金原氏、村田氏(撮影=宇壽山貴久子)
「いっしょに老衰しようね」の唐川氏は2005年生まれ、熊本県出身の20歳。薬物に依存する生徒が多い学校を舞台に、薬を断った唯一の生徒をめぐり、転校生の登場をきっかけに暴走する17歳の恋と生死を描く。
「つづけて生きてられません」の山岡氏は00年生まれ、兵庫県出身・京都府在住の26歳。同棲する恋人が突然、曹洞宗への帰依を宣言したことを機に、2人が坐禅を組み、自宅での修行生活を始める日々の行方を描いた作品。
受賞作と受賞者のことば、選考委員による選評および選考経過は、10月7日発売の季刊文芸誌『文藝』26年冬季号に掲載する。贈呈式は11月中旬に東京・港区の明治記念館で開催し、受賞者には正賞の記念品と副賞50万円が贈られる。
