【連載 紙歴書―わたしの来た道―】奥山忠② 修善寺の疎開と軽井沢での療養

2026年9月7日

 現在も静養で過ごす軽井沢の別荘 現在も静養で過ごす軽井沢の別荘

 疎開先では高学年の生徒200人ほどが「野田屋」「仲田屋」といった旅館に分かれて宿泊した。出された食事は、配給の米に大豆から油を搾った後の粕が混ざり、子どもが食べれば腹を壊すようなひどいものだった。その状況下で、2カ月に1度は母が面会に訪れ、菓子などを差し入れてくれたの…続き、