第60回「JAA広告賞」決まる グランプリに山陰中央新報社、ACジャパンなど

2023年1月13日

 日本アドバタイザーズ協会は1月13日、第60回「JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール」の入賞作品を発表した。最高賞であるJAA賞グランプリは全6部門から、山陰中央新報社、味の素、ACジャパン、森ビル、佐賀県、静岡市の各社が受賞。経済産業大臣賞はACジャパンが受賞した。そのほか全64作品が入賞した。

 

 JAA広告賞は、審査員に広告の関係者を含まず、広告の受け手である消費者が生活者の視点から審査を行う「世界でも類を見ない大きな特徴を持つ」総合広告賞。今回は新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、デジタル、屋外・交通の6部門合わせて1164点の応募があった。「好感、共感、親近感がもてる広告であるか(感性)」「わかりやすく、納得できる広告であるか(理性)」「オリジナリティが感じられる広告であるか(創造性)」の審査基準のもと、120人の消費者審査員が約1カ月間に渡り選考に携わった。

 

 JAA賞グランプリの各部門賞、経済産業大臣賞は次の通り。

 

 

〈JAA賞グランプリ 新聞広告部門〉
 山陰中央新報社=「新聞を配ることは、気を配ること。」 山陰中央新報140th

 

 

(審査員コメント)
・新聞に携わる人の気持ちや息遣いが伝わる。
・新聞はそのコンテンツとしての効果もそうだが、届けることにも大きな意義があるのだと知った。
・今のデジタル社会の中で紙の新聞の良さが伝わる。

 

 

〈JAA賞グランプリ 雑誌広告部門〉
 味の素=野菜の花言葉

 

(審査員コメント)
・野菜を花に見立て、花ことばがあるのは気付き。
・見てもおもしろく、読んでもおもしろい。
・野菜の花束が斬新でとてもキレイ。

 

 

〈JAA賞グランプリ テレビ広告部門、経済産業大臣賞〉
 ACジャパン=寛容ラップ

 

(審査員コメント)
・見た目の対比をうまく織り込み、印象に残るメッセージである。
・テンポの良い音楽で、人を思いやる気持ちの大切さが伝わった。
・人は違う事を楽しく教えてくれる。
・やさしい気持ちになれる。

 

 

〈JAA賞グランプリ ラジオ広告部門〉
 森ビル=はしの名前

 

(審査員コメント)
・非常に上手くまとまった展開で印象に残る。
・新しい気付きがあり、最後のオチも笑える。
・澄み切った未来を作る企業姿勢が感じられて良い。

 

 

〈JAA賞グランプリ デジタル広告部門〉
 佐賀県=Start in Saga

 

(審査員コメント)
・行政である佐賀県から、「結婚はゴールではない」という強いメッセージが生まれてくるのが素敵。
・結婚は当人だけでなく、社会全体で支えていくことが伝わる。
・全ての人を幸せにするサポートを佐賀県として推進するのが強く感じた。

 

 

〈JAA賞グランプリ 屋外・交通広告部門〉
 静岡市=静岡市プラモデル化計画

 

(審査員コメント)
・身近なものを変形させることでよりインパクトが増し、メッセージがわかりやすい。
・非常におもしろい企画。考えてもみませんでした。
・おもしろい!なるほど!と思ったし、誰かに話したくなった。