幻冬舎 石原慎太郎の自伝 発売即重版で累計10万部に  

2022年6月17日

 

 幻冬舎は6月15日取次搬入で石原慎太郎氏の自伝『「私」という男の生涯』を初版5万部で発売したが、搬入後の初速が良く、16日には5万部の重版を決め、累計10万部となった。初回配本はすべて幻冬舎単行本ランクで行い、今後、大型の新聞広告を予定している。

 

 同書は弟・裕次郎や家族への愛と感謝、文学・政治への情熱と悔恨、通り過ぎていった女たちへの思慕と感傷など、死して初めて明かされる自伝。「自分と妻」の死後の出版のために書かれた。

 

 著者は1932年に神戸市で生まれ、一橋大学卒在学中の55年に執筆した「太陽の季節」で第1回文學界新人賞、翌年芥川賞を受賞。ミリオンセラーとなった『弟』や2016年の年間ベストセラー総合第1位に輝いた『天才』、『老いてこそ人生』『新解釈現代語訳 法華経』『老いてこそ生き甲斐』『ある漢の生涯 安藤昇伝』など多数の著書を遺すとともに、国会議員、東京都知事などを歴任、今年2月1日に89歳で死去した。

 

□四六判上製、本体1800円、ISBN978-4-344- 03960-5 C0093