NPO法人こどもの本総選挙事務局 「子ども第三の居場所」25か所に図書寄贈

2021年4月27日

 

 NPO法人こどもの本総選挙事務局は4月23日の「サンジョルディの日」にあわせて、日本財団が運営団体と連携して全国に設置している「子ども第三の居場所」25か所に「こどもの本総選挙」で選ばれた書籍ベスト10セットを寄贈した。

 


 「こどもの本総選挙」事務局は当初日本財団が支援する施設での朗読イベントなどを計画していたが、コロナ禍の現状から支援施設に図書を寄贈することにした。寄贈したのは「こどもの本総選挙」で全国の小学生約25万人が投票して選ばれた10冊の「面白い本」。岡本大事務局長(ポプラ社)は「たくさんの小学生が選んだ間違いなく面白いと思ってもらえる本を届けることで、同世代の子どもたちへのエールになれば嬉しい」とコメントしている。

 

 「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」は、小学生に「1番好きな本」への投票を呼びかけ、選ばれた本のランキングを発表するイベント。第1回は2017年11月1日に投票受付を開始し投票数は12万8055票、18年5月5日に結果発表し、3000店舗以上の書店で上位ランクイン作品が展開された。

 

 「子ども第三の居場所」は日本財団が16年から全国に開設。特にひとり親世帯や共働き孤立、発達障害等で課題に直面している子どもたちを対象に放課後の居場所を提供し、食事、学習習慣・生活習慣の定着、体験機会を提供している。現在全国に39カ所(21年4月現在)設置され25年度までに全国500拠点の開設を目指している。

 

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