GMOアドマーケティング AIを活用した独自の広告審査システムを開発

2019年8月7日

 

 GMOアドマーケティングは8月5日、広告審査の負担軽減とDSP広告に対する審査を目的として、AI技術を取り入れた独自の広告審査システムを開発し、媒体社向けの広告配信プラットフォーム「GMO SSP」に実装した。これにより、審査にかかる負担を削減し、広告ごとにより精密な広告審査が可能となるとしている。

 

 ネットワーク広告とは複数のWebメディアにまとめて広告配信するアドネットワークやRTBと呼ばれる仕組みで、配信されてくる広告を自社の広告枠に掲載することにより収益を得ることができる。

 

 そうしたメリットがある一方で、配信される広告は媒体社側で完全にコントロールすることができず、運営するWebメディアにはふさわしくない広告が掲載され、ユーザーに不快感を与えたり、Webメディアの世界観を損ねたりといった、ブランドを毀損するリスクがあった。

 

 広告カテゴリ審査だけでは、原稿ごとの細やかな審査ができず、媒体社が自社で広告原稿審査を行う場合も、配信される広告原稿の量が膨大で、審査の負担が課題となっていた。そのため、ネットワーク広告によるブランド毀損リスクを重視する媒体社は収益性が高いDSP広告を配信することが難しい状況だった。

 

 

AIを活用した広告審査アシスト機能

 

 同社が実装したAIを活用した広告審査アシスト機能は、あらかじめ掲載不可となりやすい広告をAIに学習させることで、広告原稿の審査効率を高めることができる。

 

 これまで膨大な量の広告原稿を一つ一つ目視で確認していた媒体社の広告審査担当者は、配信不可となる可能性が高いと判定された広告原稿を除いて審査できるため、審査業務の負担軽減が見込める。

 

 また、今後は自動審査が可能な広告在庫を拡充するとともに、各媒体社による審査結果を個別にAIに学習させることで、媒体社それぞれの審査基準に沿った自動審査ができる機能を追加開発するという。

 

DSP広告の配信後審査機能

 

 配信後審査機能では、収益性の高いDSP広告を広告コンテンツ単位で審査し、不適切と判断された場合に広告を停止することができる。

 

 従来の広告カテゴリ(「金融」「ヘルスケア」など)単位でのブロックでは、本来であれば掲載可能な広告もブロックされてしまうことがあり、収益機会の逸失が発生していた。配信後審査は広告コンテンツ単位で審査を行うため、収益機会の最大化とメディアのブランド保護の両立につながる。

 

DSP広告の事前審査配信機能

 

 事前事前審査機能では、あらかじめ収益性の高い広告を出稿する広告主に対して、事前に審査を行う。

 

 DSP広告は、膨大な数の広告主から広告が配信される性質上、事前審査を必須とするWebメディアでは、広告の事前審査が困難なことから積極的な配信が難しいという課題があった。

 

 広告品質の懸念からDSP広告を積極的に配信できていなかった媒体社もRTB広告の配信が可能となるとしている。

 

※RTB(Real Time Bidding)広告
 インプレッションが発生するたびにリアルタイムで入札を行う仕組み。最も高い入札者の広告がターゲットユーザーに表示される。

 

※DSP(Demand Side Platform)広告
 広告主が広告効果を最適化・最大化するためのプラットフォーム。