文化通信社セミナー 紀伊國屋書店取締役副社長・森啓次郎氏「紀伊國屋書店海外店舗の店頭から見える日本出版物の可能性」

2026年5月7日

 文化通信社は4月16日、紀伊國屋書店取締役副社長の森啓次郎氏を招き、文化通信社セミナー「紀伊國屋書店海外店舗の店頭から見える日本出版物の可能性―漫画にとどまらない需要と展開方法」をリアルとオンラインのハイブリッドで開催した。海外における紀伊國屋書店の事業内容と現代のトレンド、また、過去に成功を収めた企画の事例が語られた。

 

「オチャノバ」(日本出版販売本社)の会場では、セミナー終了後に懇親会も実施された

 

 紀伊國屋書店は1969年、サンフランシスコに海外1号店を出店。現在では全店舗数の3分の1が海外の店舗となっており、今も拡大を続けている(国内102店舗、海外48店舗)。

 

 主な事業として、ハーバード大学、UCバークレー(カリフォルニア大学バークレー校)など大学への日本研究資料の販売や、日本語学校、インターナショナルスクールへのテキストの販売など地域に根差した商品の販売を行っている。一方、マンガやアニメに代表される日本文化の人気がここ数年で一般家庭まで浸透してきた背景からも売上を伸ばしており、今では売上上位10店舗のうち5店舗が海外の店舗となっている。

 

 2022年以降の英訳マンガの売上は19年の約4倍となっており、依然として日本のマンガやアニメは海外で高い人気を誇っているが、ほかにもホラー小説の人気や、女性作家の台頭、癒やし系コンテンツの人気、日本でも流行しているシールブックなど、幅広い商品が人気だ。

 

 また、海外の店舗ではこれまでにさまざまなイベントを行っており、著名作家のサイン会のほか、マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』の企画では、“アメリカを横断するレース”という作中のストーリーになぞらえアメリカの店舗で順に企画を開催していくなど、多種多様な企画が行われている。

 

 森氏は最後に「皆様も紀伊國屋書店で行ってほしい企画などがありましたらお声がけください」とコメントし、セミナーを締めくくった。

 

セミナーを行う森氏

 

〈セミナーアーカイブ視聴申し込み受付中〉

アーカイブ視聴料:8,800円(税込)

お申し込み、お問い合わせは文化通信社セミナー事務局 jigyou@bunkanews.co.jpまで。

 

〈今後のセミナー〉

5月14日(木)15:00〜16:30

電子出版制作・流通協議会会長、大日本印刷株式会社 出版イノベーション事業部 執行役員・事業部長入鹿山智也(いるかやま・としなり)氏による「デジタル印刷の可能性 ~読者の「読みたい」に応えるために~」を開催する。

申し込み→Peatix:https://peatix.com/event/4946687