毎日新聞出版『世界少子化考』出版 毎日新聞の長期連載元に

2022年6月27日

 毎日新聞の長期連載を元にした『世界少子化考 子供が増えれば幸せなのか』(毎日新聞出版刊)が出版された。アジアや欧米など7カ国で特派員が市井の人の声を数多く拾っているのが特徴で、少子化がそれぞれの社会のありようと深く関わり、一筋縄ではいかないテーマであることを改めて浮き彫りにしている。

 

新書変型判/288㌻/定価1320円(税込)

 

 外信部記者と特派員でつくる取材班が執筆し、昨年5月から今年2月までに毎日新聞の紙面とニュースサイトに掲載された記事を大幅に加筆、再構成した。各章で掘り下げたのは、韓国、中国、フランス、イスラエル、米国、ハンガリー、フィンランドの7カ国。

 

 子どもを持つ前提として法律婚をすることが求められる東アジアの各国に対して、多様な家族のあり方を許容し、独身や女性カップルにも体外受精などを認めるフランス、家族重視の価値観と経済成長に支えられ、人口が増え続けているイスラエル、3人産めば全額返済せずに済む「出産ローン」の導入で出生数が1割増えたというハンガリー、男女平等で育児支援も手厚いが、合計特殊出生率が日本より低く、子どもを持たない人生を支える団体「チャイルド・フリー」が生まれたフィンランド……。

 

 各章ごとに専門家らの分析や意見も紹介し、日本の少子化を考えるヒントを見いだすことができる構成になっている。