大和書房 『栗原家のごはん』 反響大きく4刷1万5000部に

2022年2月7日

 

□B5変型判/128㌻/本体1700円

 

 大和書房が2021年12月21日に配本、初版6000部で刊行した栗原心平『栗原家のごはん 祖母から母に、母から僕に、そして僕から息子へ。』が、現在4刷1万5000部と好調な売れ行きだ。


 同書は発売直後の12月27日に3000部を、さらに22年1月には3刷、4刷各3000部を重版し、発売から1カ月を待たずに1万部を突破した。書店での消化率も高く、店頭では料理研究家で、著者の母である栗原はるみ『ごちそうさまが、ききたくて。』(文化出版局)との併売も効果的だという。

 

三省堂書店経堂店での展開

 

 同氏はこれまで、おつまみ、キャンプ飯や卵料理など、特定のテーマで多数の料理書を刊行してきたが、同書は著者の原点である家庭料理をテーマに、栗原家に伝わるレシピを多数収録している。さらに、これまで触れられてこなかった栗原家にまつわるエッセイも、同書の魅力だ。

 

 編集を担当した若林沙希氏は「心平さんは、はるみ先生の料理を誰よりも色濃く引き継ぐ作り手であることを、本書を通じて伝えたい」と語る。

 

 また、心平氏は視聴者巻き込み型企画のYouTube配信など、自らファンと積極的にコミュニケーションを取っており、今後は書店で実際に調理するイベントを開催する予定だ。

 

 若林氏は「料理レシピ本大賞での入賞を目指し、さらに多くの方に支持されるよう、今後も販促に努めたい」と意気込む。