2021年の出版市場 紙+電子は1兆6742億円 3年連続でプラスに

2022年1月25日

 出版業界の調査・研究機関出版科学研究所は1月25日、2021年(1~12月期累計)の出版市場規模を発表した。紙と電子を合算した出版市場(推定販売金額)は、前年比3.6%増の1兆6742億円と3年連続でプラスとなった。電子出版が同18.6%増と引き続き拡大し、紙の書籍も同2.1%増と15年ぶりに増加に転じた。

 

 調査結果によると、21年の紙の出版物(書籍・雑誌合計)の推定販売金額は、前年比1.3%減の1兆2080億円。書籍が同2.1%増の6804億円、雑誌が同5.4%減の5276億円。

 

 2021年の電子出版市場は、前年比18.6%増の4662億円と、大幅に増加した。電子コミックが同20.3%増の4114億円、電子書籍が同12.0%増の449億円、電子雑誌が同10.1%減の99億円となった。

 

出版市場 2022年電子出版が紙雑誌上回る見込みに