双葉社、「双葉文庫」40周年企画「クレヨンしんちゃん」幅広帯フェアを実施

2024年2月26日

「クレヨンしんちゃん」幅広帯のフェアタイトル ©臼井儀人/双葉社

 

 双葉社は、文庫レーベル「双葉文庫」が今年で創刊40周年を迎えたことを機に、「双葉文庫」のマスコットキャラクター「たばぶー」と、同社が発行する人気コミック「クレヨンしんちゃん」をメインビジュアルに据えた、フェアやキャンペーンなどの各種アニバーサリー企画を実施し、その目玉企画として「クレヨンしんちゃん」に登場するキャラクターが表紙を飾る幅広帯を巻いた「クレヨンしんちゃん よめば?文庫フェア」を4月上旬にスタートさせる。

 

各作品に合ったキャラクターが表紙を飾る

 

 同フェアは、8タイトル各5冊計40冊のセット組みで、条件は3カ月延勘。セットの注文締め切りは3月5日までで、4月8日での搬入を予定しており、搬入以降も数量限定ではあるが、追加注文についても対応できる態勢を整えている。

 

 フェアタイトルのラインアップは『家族のかたち』(森浩美)、『小説・星守る犬』(原田マハ)、『Presents』(小説・角田光代、絵・松尾たいこ)などの好調既刊で、ダイエットをテーマにした小説『あなたのゼイ肉、落とします』(垣谷美雨)であれば、しんちゃんの母である野原みさえをデザインに配するなど、各作品の世界観や内容に合ったキャラクターが表紙を飾る。親近感のある「クレヨンしんちゃん」のキャラクターを配した表紙を通じて、各文庫作品のテーマや世界観をイメージさせることで、店頭での興味関心を喚起し、購買につなげる意向だ。

 

4・5月文庫棚を「しんちゃん」で盛り上げる

 

 同社第二営業部の富岡佳子副部長は、今回のコラボレーション企画について、「当初はいろんな漫画家さんにイラストを依頼する案もあったが、『クレヨンしんちゃん』のほうが当社らしい。それゆえフェアのラインアップも、自然と心温まる作品が中心になった。ご快諾いただいた作家の先生方にも喜んでいただいている」と話す。

 

 さらに毎年5月に実施している文庫のベストフェアにおいても、「しんちゃん×たばぶー」のコラボレーションのビジュアルを前面に押し出した店頭展開、また文庫新刊として『野原ひろしの名言』や『クレヨンしんちゃんベストセレクション』などの刊行も控えており、同社第二営業部・高森麻里氏は「4月、5月の店頭文庫棚を『クレヨンしんちゃん』で盛り上げるべく、1000セットの受注を目指す」と意気込みを語る。

 

「しんちゃん」と「たばぶー」がコラボした40周年メインビジュアル

 

ムビチケプレゼントや「おしりしおり」を提供

 

 また今夏に公開される映画「クレヨンしんちゃん」のムビチケが当たるSNSでのプレゼントキャンペーンや、作中でしんちゃんが頻繁におしりを振る行為をすることから、2枚をつなぎ合わせるとおしりの形になる「おしりしおり」も用意するなど、購入特典を提供することで、さらなる話題喚起を図る予定だ。

 

 双葉文庫40周年プロジェクトは、24年1月にスタート。新設した特設サイト上で、同社が運営する小説推理新人賞でデビューした大沢在昌、湊かなえ両氏の対談を掲載。また同月発売の伊吹有喜氏の新刊『犬がいた季節』を皮切りに12月まで、目玉となる文庫作品を毎月刊行する。

 

「双葉文庫40周年」特設サイト

https://www.futabasha.co.jp/futababunko/40th/index.html