全広連地域広告大賞 岩手日報社ら「3月11日『県民の日』制定プロジェクト」など受賞作決まる

2022年5月12日

 全日本広告連盟は5月11日、第1回「鈴木三郎助全広連地域広告大賞」の最優秀賞などを発表した。26の広告協会と一般による147作品の応募の中から、最優秀賞およびチャレンジ部門賞に「輝け!みんなの九州プロジェクト」による『流れ星新幹線』が選出された。また、選考委員会特別賞およびキャンペーン部門賞に岩手日報報社らによる「3月11日『県民の日』制定プロジェクト」が選ばれた。贈賞は5月19日の第70回全日本広告連盟沖縄大会の式典席上で行われる予定。

 

 同賞は、昨年度まで「全広連鈴木三郎助地域キャンペーン大賞/クリエイティブ大賞」として15回開催されてきたが、今年度から名称を「鈴木三郎助全広連地域広告大賞」と変更し、内容をリニューアルした。地域の産業・経済・文化スポーツに関する広告活動を通じて、日本各地の地域活性化に貢献した優れた広告コミュニケーション活動を顕彰することで、地域活性化を促進することを目的とし、「フィルム・オーディオ部門」「プリント部門」「チャレンジ部門」「キャンペーン部門」の4部門で構成される。

 

 

 最優秀賞およびチャレンジ部門賞の「流れ星新幹線」(イベント、空間表現、車体ラッピング、動画広告)は、九州旅客鉄道・西日本シティ銀行・LINE Fukuokaの3社が協力し、同プロジェクトが発足。事前にLINE上で願い事を募集し、777通を車両ラッピング等で掲出。2021年3月14日に一夜限り、光を放ちながら鹿児島中央駅~博多駅間の約250㎞を特別走行した。ラッピングされた新幹線は同年5月まで通常運行された。

 

 

 

 

 岩手日報社、協賛延べ843社の「3月11日『県民の日』制定プロジェクト」(新聞、TVCM、動画、WEBサイト、SNS、イベント広告)は、東日本大震災から6年目の2017年、急速に進んでいた記憶の風化をくいとめ、100年後に震災体験者がいなくなっても、語り継げるプラットフォームづくりを目指し、「3月11日を岩手県民の日に制定する」ことを目標にプロジェクトがスタート。

 

 4年にわたり、キャンペーンコピー「最後だとわかっていたなら」をテーマに広告および署名活動を展開。最終的に寄せられた2万3669筆の署名を携え、21年2月、3月11日を県民の日「東日本大震災を語り継ぐ日」とすることが岩手県議会の全会一 致で採択され、県条例で定められた。

 

 そのほかの受賞者は次の通り。

 

優秀賞およびフィルム・オーディオ部門賞

 ▽受賞者:長崎県南島原市
 ▽受賞作:「突撃!南島原情報局【神回】」(動画広告)

 

プリント部門賞

 ▽受賞者:青森県
 ▽受賞作:「#縄文式ビリビリ健康法」(新聞広告)