自然食通信社 『手づくりのすすめ』増補改訂版を発行

2022年1月25日

 自然食通信社はこのほど、1981年に創刊した雑誌『自然食通信』の連載をまとめた書籍『手づくりのすすめ』の増補改訂版(本体価格1800円)を発行した。40年前から読み継がれてきた本に、20ページを追加している。

 

 

 1987年に初版が出た『手づくりのすすめ』は、81年創刊の雑誌『自然食通信』で連載を始めた「手づくりのすすめ」から23篇を選び、単行本としてまとめた。出版後も連載は続いたが、総数49篇を数えた1996年に雑誌は休刊。このほど、雑誌連載分から3篇(「生ぶし」「鶏をさばく」「かぶらずし」)を追加し、刊行した。

 

 同書は「自分で作れば安心無添加、本物の味と香りに出会える」を掲げて、台所をあずかってきた女性たちの手で、長い年月を重ねて受け継がれてきた食べものづくりの技術と知恵を紹介している。

 

 「全国各地の先輩方に手ほどき願い、素朴な版画を交えて丁寧に再現」した。素材である農作物の生産現場の実情や、加工の際に使われる添加物についてなど、食べ物の素顔に迫る記事も充実している。

 

 同社では「念願だった続編も、雑誌連載のものに加え、創刊時に掲げた『原子力発電に頼らない暮らしと世界』に向けての一歩につながる今日的な内容もはらんだ食べものと食にまつわる話も新たに収録し、PART2として2022年春の出版に向け準備を進めている」としている。