小学館 続編『こども六法NEXT』発売、出版社の枠を超えたプロジェクトに

2021年5月24日

『こども六法NEXT おとなを動かす悩み相談クエスト』

 

 小学館は5月19日、新企画発表会をオンラインで開催し、4月14日に発売した新刊『こども六法NEXT おとなを動かす悩み相談クエスト』を紹介した。2019年に弘文堂から刊行された『こども六法』の公認姉妹本で、出版社の枠を超えた「こども六法プロジェクト」のうちの1冊だ。

 

 『こども六法NEXT おとなを動かす悩み相談クエスト』(監修・山崎聡一郎氏、漫画・森井ケンシロウ氏、漫画原作・古城宏氏)は、こども向けに法律を解説し、法律がきちんとこどもを守ってくれることを伝えた書籍『こども六法』の続編。身につけた法律の知識をもとに、誰にどう相談すれば良いのか、漫画とコラムなどで分かりやすく解説している。

 

 新企画発表会に参加した監修者の山崎氏は、「弘文堂から発行された『こども六法』は、もともと私が大学時代に自費出版で出した本をもとにしている」と紹介。「弘文堂は『こども六法』のプロジェクトを応援していくというスタンスで、出版社の垣根を超え、続編や『こども六法』をサポートする本をどんどん出してほしいということで、企画を進めている」と明かした。

 

 また、「この本は小学館ならではの観点で作られている。漫画や解説、対談のコーナーなど、楽しく読むことができる。これまで蓄積されてきた子どもにアプローチするノウハウが生かされており、小学館でしか出せない本として凝縮されている」と期待した。

 

 今後も、「こども六法プロジェクト」として、小学館以外にもさまざまな出版社から続々と本が刊行される予定だという。山崎氏は「今後もラインナップを増やしていく。悩んでいる子どもに一人でもアプローチして、救っていける企画を進めていく」と強調した。

 

共同のイベントなど企画中

 

 「こども六法プロジェクト」では今後、別の出版社からも関連本が出る。子どもの自殺が最も多くなる2学期が始まる9月1日前後には、各社共同のイベントなども企画中だ。

 

□A5判/176㌻/定価1210円