読売西部 クラウドファンディングで「くま鉄」支援、「九州豪雨」復興資金に

2021年4月15日

くま川鉄道のクラウドファンディングを呼びかけるプロジェクトページの画像

 

 読売新聞西部本社は3月、昨年7月の九州豪雨で被災し、全線運休が続く第三セクター「くま川鉄道」(本社・熊本県人吉市)を支援するプロジェクトを始めた。御朱印帳の鉄道版「鉄印帳」の特製バージョンを返礼品としたクラウドファンディング(CF)の企画を読売新聞社のCFサイト「idea market」(アイデア マーケット)で実施し、集めた資金を復興に充てる。

 

 くま川鉄道は人吉温泉(人吉市)―湯前(同県湯前町)の14駅間(全長24・8㌔)を結ぶ。利用者の8割を通学の高校生が占めるが、豪雨で橋梁が流失するなど甚大な被害を受け、全線運休中。肥後西村(同県錦町)―湯前の11駅間について今年11月の再開を目指している。

 

オリジナル鉄印

 

 鉄印帳は同鉄道の永江友二社長のアイデアで生まれた。第三セクター鉄道等協議会に加盟する全国の40鉄道が参加し、それぞれのオリジナルの鉄印がもらえる。読売旅行が鉄印を集めるツアー「鉄印帳の旅」を企画するなどした縁から、西部本社が支援を申し出た。

 

返礼品の鉄印帳

 返礼品の鉄印帳は、くま川鉄道全14駅分の鉄印を記した特製バージョン。読売書法会の書家が揮毫した。集まった資金は必要経費を除き、鉄道の復興費用に充てる。既に目標額の200万円に到達したが、5月末まで募集を続ける。詳しくは、同プロジェクトページ(https://idea-yomiuri.en-jine.com/projects/kumagawa-rail)から。