講談社 第57回講談社絵本賞 森洋子『ある星の汽車』が受賞

2026年4月17日

 講談社は4月15日、2026年度第57回「講談社絵本賞」の受賞者を発表した。森洋子氏の『ある星の汽車』(福音館書店)が選ばれた。正賞として賞状・記念品、副賞として100万円が贈られる。贈呈式は5月20日、東京都内で行われる。

 

 

 森氏は1959年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科卒業、同大学院修了。07年から12年まで城西国際大学福祉総合学部准教授を務め、美術造形を専門に「保育の表現技術(造形)」「芸術療法」などを担当した。

 

 60年代の東京での幼少期の記憶をもとに、路地裏や家を舞台に、子どもや動物を描く作風で知られる。鉛筆と赤鉛筆による細密な線描表現が特徴。

 

 主な絵本に『かえりみち』(トランスビュー)、『ぼくらのひみつけんきゅうじょ』(PHP研究所)、『まよなかのゆきだるま』『おるすばん』『さがしもの』(以上、福音館書店)、『空想化石はくぶつかん』(城西大学出版会)、『月の明るい真夜中に』『月の見ていたこと』、風刺画の『人間カルテ』(以上、書肆森洋子)など。

 

 05年、『路地裏の鬼』が文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選定。世界最大規模の絵本原画コンクール・プラティスラヴァ世界絵本原画展に12年『まよなかのゆきだるま』、25年『おるすばん』で出展した。24年には『さがしもの』(英題『TEDDY'S MIDNIGHT ADVENTURE』)で、英国の絵本賞「Queen'S Knickers賞」ランナーアップ(銀賞)を受賞した。

 

 また、08、09年には竹内敏晴演出の舞台で美術を担当。25年にはKバレエ・オプトの舞台『踊る。遠野物語』の宣伝美術を横尾忠則氏とともに手がけ、同作の紙芝居動画の作画も担当した。絵本の枠を超えた活動も展開している。

 

 同賞の選考委員は、きむらゆういち、高畠純、武田美穂、土居安子、松成真理子の各氏。