福島民友新聞社 震災教訓の絵本発売、「避難と帰還」描く

2021年8月4日

松本春野『ぼくのうまれたところ、ふくしま』

 

 福島民友新聞社は7月31日、東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉町)の語り部の話をもとにした絵本『ぼくのうまれたところ、ふくしま』を発売した。

 

 東日本大震災から丸10年が過ぎ、震災、原発事故を風化させたくないという願いを込めてスタートした「震災伝承プロジェクト」の一環で、今回は「避難と帰還」を描いている。

 

 作品は、柔らかなタッチが特徴の絵本作家、松本春野さんが手掛けた。子どもの水彩画で知られる、いわさきちひろさんの孫でもある松本さんは、震災後に「ふくしまからきた子」(2012年)「ふくしまからきた子 そつぎょう」(2015年)など、福島県に関連する絵本を出版している。

 

 発売にあわせて、ユーチューブ「みんゆうチャンネル」では、松本さんの作品に対する思いや子どもたちへのメッセージなどを紹介している。

 

 価格は1650円。県内各書店や東日本大震災・原子力災害伝承館、福島民友新聞社本社、福島民友新聞販売店で販売している。問い合わせは福島民友新聞社営業局企画推進部(電話024・523・1459、平日午前10時~午後5時)へ。

 

▼福島民友新聞社のユーチューブチャンネル「みんゆうチャンネル」