日書連と出版万防 万引防止の統一ポスター、10月下旬から配布開始

2020年10月19日

統一ポスター

 日本書店商業組合連合会(日書連、矢幡秀治会長)はこのほど、万引防止出版対策本部(出版万防、矢幡本部長)と協働で、初めてとなる万引防止のための統一ポスターを制作した。日本図書普及が10月下旬に、加盟店へ配布する販促物配送便を活用して約9000軒に配布する。

 

 ポスターは出版万防の企画で制作され、日書連として初めて警察庁の後援を受けたもの。これまで警視庁の後援を受けた東京都書店商業組合などの例はあったが、「全国規模の配布となることから、その重要性に鑑み日書連が警察庁の後援を受けることにした」という。

 

 ポスターには、今まさに隠匿しようとしている画像と、万引は犯罪で絶対に許されないこと、犯人捕捉の場合は110番をすること、万引は窃盗罪で10年以下の懲役、または50万円以下の罰金であることが記されている。

 

 ポスター不足分への対応は、日書連加盟店には各組合本部に現物を用意し、加盟店以外は出版万防事務局にメールで申し込む。ポスターはデータで提供する。(出版万防事務局= info7@manboukikou.jp)

 

 今回の配布にあたり、矢幡会長は「出版万防と連携して4年目の最初の活動となる。万引防止に日々取り組んでいる書店の仲間として、1件でも万引被害が減ることを目指して作成した。ぜひ掲出をお願いしたい」と意気込みを語った。