広がる書店RFIDへの期待
アニメイトは、店舗運営を従来のバーコードからRFIDに移行すると発表しているが、今年度中に導入店舗を全国の33店舗に拡大する。コミックでは大きなシェアを持つ同社の動きは、コミック発行出版社にRFタグの貼付を促すことになるだろう。
丸善ジュンク堂書店も書店RFIDの導入店舗を増やしている。すでに40店舗近くに達し、今年中に50店舗になるという。コミックの比率がそれほど高くない同社だが、それだけRFIDへの期待が大きいということだろう。
当初は、防犯効果の高さが強調されたが、在庫の個品管理や売り場ごとの販売管理など、RFIDならではの効果が実感され始めている。バーコードの代替ではなく、これまでなかった商品管理、販売管理によって、業務の効率化から、販売促進への活用なども検証されている。
小売側の期待値の高さに比べて、出版社側の広がりが物足りない気がする。コミックについては貼付率が高くなってきたとはいえ、ジャンルの拡大があまり進んでいない。文庫、新書といったペーパーバック類、そして一般書に普及すれば、恩恵は書店だけにとどまらない。
書店RFIDを推進するPubteXによる書店直送流通が一部メディアで報じられたが、RFIDは流通を含めたサプライチェーン全体の改革を進めるカギになるかもしれない。【星野渉】
