独立書店の実態を調査
トーハンの小型書店開業パッケージ「HONYAL」は、新聞広告賞や日本雑誌広告賞を受賞。このほど2025年度グッドデザイン賞BEST100にも選ばれた。かつては一般向けがあまりなかった取次のサービスとしては珍しい。
同社は「HONYAL」を、全国で書店をやりたいと思っている個人などに広く伝えるため、かなり大がかりに広告宣伝を展開した。また、メディアをはじめとして、人々が書店に注目する時期でもあった。実際、多くの問い合わせがあり、10月15日現在で開業相談は571件、26都道府県で58件が成約したという。
近年、個人が開業するなど独立書店が増えており、潜在的に書店をやりたいと考えている人が多いのではないかと思っていたが、やはりそういう思いを持つ人々は、それなりの数になるのだろう。もちろん、事業の形態は自治体の運営だったり、別の商売をする店の一角だったり様々だ。
ただ、こうした独立書店がどのように運営されているのか、経営状況や開業した人たちの思いなどは、一部の開業者による発信や文章などでしか知ることができない。そこで、当社ではこのほど、独立書店も発注を利用できるサイト「BookCellar」を運営するとうこう・あいと共同で、独立書店へのアンケートを実施した。120件に上る回答をいただき、次号で掲載する予定だ。【星野渉】
