その日、城址でボランティアのガイドを受けるため早朝から出かけました。小雨決行だったのですが、現地に着いたら小雨でなくなり、やむなく集合場所の屋内で簡単なお話をお聞きするのみに……◆時間もあったので、隣接する植物苑を観ることとしました。この植物苑、夏の花の一つ朝顔を、しかも変化朝顔の実物を観ることができるため、行きたいと思っていたのでよい機会となりました。苑内には朝顔が飾られていましたが、普段見る朝顔とは、全く異なった花が咲いていました。曜が切れ込んだり、重なり合ったりという花に加えて、その葉までもが様々な変異を起こしており、古の人たちが魅了されたのも宜なるかなと……◆朝顔はどうして変化を続けるのか、固定はしないのかなどの疑問も湧き、改めて次も観たいなとは思いましたが、日没からの時間の経過で開く朝顔の花を観るためには、まずはそこから…………【近藤勲】
