【つぶや記】文化通信2020年5月11日付

2020年5月11日

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、「最前線」で闘う医療従事者らに感謝の意を示すため、決まった時間に拍手を送ったりする動きが、日本でも広まっているという。少し前、多くの感染者が出たイタリア、スペインなどで、市民らが自宅のバルコニーから一斉に拍手を送る姿が報じられていた。

 

 「最前線」といえば、新聞など報道関係者も、正確な情報をいち早く届けようと、必死に闘っている。自身の感染も心配されるが、記者は現場で取材を続け、印刷工場のスタッフは新聞を刷り続け、販売店がそれを配り続けている。

 

 東日本大震災の時もそうだったが、どんな状況下でも新聞が毎日、自宅のポストに届く。多くの読者はそのことに驚き、改めて感謝していた。今は大人も子どもも外出できず、家で新聞を読む時間も増えているだろう。そんな中、発行本社、販売店など報道従事者にも、ぜひ感謝の気持ちを伝えてほしい。

 

【増田朋】