【つぶや記】文化通信2020年3月23日付

2020年3月23日

 「観光客激減」「景気悪化」といったネガティブな言葉が各紙面を賑わしているが、学校休校の影響としてレンタルDVD店やインショップの書店は来店客が大幅に増えているという。

 

 ある書店によると、人の流れがシュリンクしたことでターミナル系店は閑散としているが、商業施設内の店はレジに行列ができるほどだと聞いた。コロナ関連書籍もすでに店頭に並ぶなど出版界にはピンチをチャンスに変える「商魂」に期待したい。

 

 テレビではトイレットペーパーが売り切れた店を無理やり探して放送するいわゆる「煽り」報道が流行っているそうだが、「信頼できるメディアランキング」で毎年1位を獲得する新聞はネガティブからポジティブなものまで幅広くかつ細やかな情報を発信している点は見事。その報道姿勢を記者の端くれとして模範にしたい。

【堀】

 


 

 増刊B.B.B 3月2日号で掲載した落語家・立川談慶師匠のインタビュー。師匠曰く、江戸と現代はストレスフルな時代という点において共通しているという。火事や地震など常に死と隣り合わせだった市井の人は、落語を心の糧にしていたとも。

 

 新型コロナウイルスで少なからず、うちにも影響が出ている。事実、イベントと連動した協賛企画も取りやめになってしまい、焦りが生じる。

 

 そんなとき談慶師匠が放った一言を思い出す。「昨年対比で見るから落ち込むんです。来年対比で見れば、いつもプラスですよ(笑)」何とも落語家らしい、肩の力をほぐしてくれる言葉だ。

 数字をあげることはしんどいこともある反面、営業マンに与えられた面白さでもある。厳しい状況が続くが、仕事を楽しむことを忘れないでいようと思う。

 

【山口】