絵本×体験で「ちがい」学ぶ JTBパブリッシング『Yes!左きき』パネル展

2026年4月14日

 JTBパブリッシングが今年2月に刊行した絵本『Yes!左きき』のパネル展「絵本『Yes!左きき』パネル展~左ききさんだけが知っているぷぷぷな秘密~」が、東京・新宿区の「editor’s fav るるぶキッチン」で開かれている。入場は無料(ワンオーダー制)、4月20日まで。

 

「editor’s fav るるぶキッチン」で4月20日まで展開

 

 紀伊國屋書店新宿本店の地下1階にある「editor’s fav るるぶキッチン」は、JTBパブリッシングが手がける全国各地の食と文化を発信する体験型レストラン。期間ごとにテーマを設け、地域の食材やメニューを楽しめる。

 

 同社が2月10日に刊行した絵本『Yes!左きき』(作:あいちゃん/絵:とんだばやしロンゲ、B5変型48㌻、定価1650円・税込)は、右きき仕様が当たり前の世の中で、さまざまな工夫や体験を重ねる左ききの少年を主人公に、「並んで食べるとき隣の人とひじがこつん!?」「スープバーのおたまが!?」「改札は体をひねってピッ!?」など、左ききの日常をコミカルに描いている。

 

©JTBパブリッシング

 

 会場では、絵本に登場する「左ききあるある」をパネル形式で展示。右ききの来場者も参加できる「チャレンジコーナー」では、左きき専用のカレースプーン、急須、定規、左手で使ってみるためのハサミ、おたま、ぐるぐるのペンがそれぞれ置かれ、普段は意識しにくい使いづらさや工夫の必要性を体感できる構成となっている。

 

 また、紀伊國屋書店新宿本店の地下1階という立地も生かして、同店で絵本を購入した来場者を対象に、飲食代が10%割引となるキャンペーンも実施。書店と飲食店、展示を連動させた回遊施策としての効果も期待している。

 

特集・テーマ棚などで展開を

 

 絵本や児童書の発行にも力入れる同社は、『Yes!左きき』について「左ききを題材にしているが、伝えたいのはきき手の話にとどまらない。この絵本では、左ききの子どもの視点を通して、『自分はそのままでいい』『ちがいは間違いではない』という感覚を、理屈ではなく感情として自然に受け取ってもらうことを目指している」という。「多数派の立場にいる読者が、今まで気が付かなかったことに出会う入口になることも、この絵本の大切な価値」と薦める。

 

 書店では、「毎年、2月10日=レフティ(左きき)の日に合わせたフェア展開を」と提案する。左ききという分かりやすい切り口がありつつも、内容は「ちがいを知る」「相手の立場を想像する」ことに通じるため、絵本コーナー、バリアフリー・ダイバーシティ関連の小さな特集棚、〝考えるきっかけになる絵本〟といったテーマ棚での展開も呼びかけている。