文化通信社は3月5日、イギリス在住のジャーナリストで翻訳家の清水玲奈氏によるオンラインセミナー「書店再生の“救世主”ジェームズ・ドーント氏の挑戦—イギリスで独立系書店が増える理由」を開催した。

ロンドンからオンラインセミナーを行う清水氏
本紙で【英国活字事情】を連載する清水氏が、10日前にロンドンで行ったドーント氏へのインタビューの様子などを交え、経営難にあった大手チェーン書店を次々に再生させ、現在は欧米を中心に1000店舗余りを展開する同氏の書店経営術を包括的に紹介した。
清水氏は、自身が渡英した1996年ごろから現在に至るイギリス書店業界の変遷について、自著の紹介を交えながら振り返り、ドーント氏が26歳でロンドンにドーント・ブックスを創設した経緯や、ウォーターストーンズやバーンズ&ノーブルの経営を立て直した数々の手腕などについて「実践編」と「哲学編」から解説した。
また、ドーント氏が抱く日本の書店への印象として、雑誌や雑貨などが併存する店づくりへの高い評価や、書店の低い利益率に対する抜本的な構造改革の必要性などについてのコメントを紹介した。
最後に参加者からの質疑では、イギリスにおける書籍の価格や出版社と書店の流通取引、ドーント氏が考える書店員の人材育成や、非読者を読者に導く書店の役割、人件費対策といった多岐にわたる質問に応じ、清水氏は「日本の書店は本当に素晴らしいので、経営を続けていただけるようにどんどん本を買ってほしいと思う」とセミナーを締めくくった。
〈セミナーアーカイブ視聴申し込み受付中〉
アーカイブ視聴料:8,800円(税込)
お申し込み、
〈今後のセミナー〉
3月26日(木)15:00〜16:30
文化通信社取締役社長執行役員・星野渉による「2025年度出版業界の動向と今後の展望」をオンラインで開催する。
申し込みはPeatix:https://peatix.com/event/4851834
