元日テレ記者・高橋氏 『The Bunka News』連載コラムを本に

2026年1月7日

 論創社は1月5日、当紙「The Bunka News」で2020年から4年にわたって掲載されたコラム「東翻西躁(とうほんせいそう)」をまとめた新刊『報道の現場から中国を覗く 1974~2024』を刊行した。著者の高橋茂男氏は、日本テレビの記者として中国圏に12年間駐在。鄧小平の復活と改革/林彪・四人組裁判/天安門事件/香港返還などを取材してきた。現在、文化通信社主催の「ふるさと新聞アワード」の有識者専門委員も務めている。

 

四六並製・272㌻/定価=2750円(税込)

 

 同書の第1部は、本紙に毎月1回掲載されたコラムをまとめた。第2部の「ソ連崩壊前夜、シベリア鉄道9000キロの旅 1991年5月19日(日)~25日(土)」は、最初の4回は本紙に掲載され、残り12回は書下ろし。

 

 高橋氏は「思えば、テレビ局記者として身近なアジアだけでなく米国、欧州、アフリカ大陸など多くの国々を取材してきた。中でも中国大陸、台湾、香港のいわゆる中国圏には3回、12年間駐在しただけに思いが深い。北京特派員の時期は鄧小平の復活と改革・開放政策の始まり、北京市西単の塀に貼り出された夥しい数の壁新聞に象徴される民主化運動『北京の春』、中国とベトナムが戦った中越戦争、林彪・四人組裁判、流血の大惨事となった天安門事件などと重なっている」と振り返る。

 

 また、「香港特派員として『香港返還』に立ち会うことができた。2カ月に一度のペースで台湾を訪れ、李登輝総統の進める政治の民主化をこの目で見ることもできた」とした上で、「過去の取材体験を振り返りつつ、連載コラムを書き続けたのは、何も思い出に耽るためではない。取り上げたテーマの多くが現今の国際情勢と深く結びついているからである。過去を知らずして今を語るなかれと思うからである」と語っている。