スターツ出版 初のBL小説シリーズ売れ行き好調 若年読者層に拡大

2025年2月5日

 スターツ出版が昨年12月20日に創刊した初のBLノベルシリーズ「BeLuck(ビーラック)文庫」は、創刊2点のうち1点が早くも3刷となる売れ行きだ。

 

 

 

 同レーベルは、若年層向けのライトBL小説を収録。創刊はpixivで配信され人気だった隠木鶉氏の書籍デビュー作となった『修学旅行で仲良くないグループに入りました』(イラスト:510)と、『フミヤ先輩と、好きバレ済みの僕。』(著:椿ゆず/イラスト:砂藤シュガー)の2点。引き続き2月から隔月で2点刊行していく。

 

 発売後、『修学旅行で仲良くないグループに入りました』は既に2回版を重ね1万7000部に。『フミヤ先輩と、好きバレ済みの僕。』も1月末で80%ほどの仕上がりと順調に推移。中心読者層は中高生から20代と一般的なBL小説に比べて年齢が低い。

 

 同社は発売に向けてTikTokをはじめとしたSNSで拡散。あわせてpixivで作品を無料公開するなどプロモーションを展開。これらが奏功して若年読者に広がり、書店での好調な売れ行きが継続しているという。今後はコミカライズや映像化展開も視野に入れている。