西日本出版社『京都に女王と呼ばれた作家がいた』 ミステリー作家・山村美紗の生涯をたどる

2020年7月10日

□四六判上製/228㌻/本体1500円

 

 西日本出版社(大阪府吹田市、内山正之社長)は7月14日、ベストセラー作家・山村美紗の生涯を描いた『京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男』(花房観音)を初刷7000部で発刊する。

 

 山村氏は、出版市場がピークを迎えた1996年に人気絶頂の中、帝国ホテルで執筆中に急逝。生前200冊以上の本を出して数多くの作品がドラマ化され、華やかなキャラクターでも多くの人に知られた。

 

 その一方で、文学賞とは縁がなかったコンプレックス、拠りどころを持てなかった不安感を内に秘め、書きたい思い、数多くのプロットを残しながら亡くなった。

 

 その思いや、存命中はほとんど表舞台に出なかった夫と、「同志」とも「パートナー」とも言われたミステリー作家との関係、没後も二人の男性を執着させる作家としての存在感をまとめた。

 

 作者は、京都在住で「山村美紗以来の京都描く女流作家」といわれる花房さん。「これだけの人気作家でさえ、死後20年で書店入手しにくい。流行作家の悲しさ、山村美紗という作家がいたことを残しておきたい」と執筆に至った。

 

 内山社長は、「事前注文は好調で、発刊前からこれほどマスコミ取材が重なったことはなかった。死後20年経過して、山村美紗を知らない人も増えている。まずは書店員さんに読んでほしい。文芸・京都本コーナーなどで展開を勧めたい」という。

 

 大判POPや、ブックジャーナリスト・内田剛さん作成のPOP2種を用意している。

 

【櫻井俊宏】