日経BP、日本経済新聞出版社と2020年4月に経営統合

2019年10月23日

 日経BPは10月23日、同じ日経グループ会社である日本経済新聞出版社と2020年4月1日付で経営統合すると発表した。

 

 日経BPが存続会社となり、日経グループの出版事業の経営基盤を強化し、経済・ビジネス書を中心にクオリティーの高い書籍を発刊していくとしている。

 

 経営統合後の日経BPは、デジタル、雑誌に加え、経済の専門書から経営書、ビジネス書、技術・医療専門書、生活実用書、文芸書、文庫・新書、電子書籍、ムック、映像ソフト、カスタム出版まで手がける日経グループの総合出版会社となる。

 

 同社の書籍出版部門は19年見込みを単純合算すると売上高が90億円強、新刊発行点数は年間700点を超える。

 

 統合に合わせて日経BPは「日本経済新聞出版本部」を新設し、日経出版社の書籍・電子書籍や映像ソフトなどを編集・制作する機能を引き継ぐ。同本部は新ブランドで経済学の専門書や啓蒙書、経営・ビジネス書などを刊行する予定。日経BPは従来の「日経BP」ブランドとの複数ブランド体制とし、いずれも発行は日経BP。発売は日経BPマーケティングとなる。

 

【日経BP】
 1969年設立(当初は米マグロウヒル社との合弁)。資本金4億円、売上高367億8400万円

 

【日本経済新聞出版社】
 2007年、日経の出版局を分社化し設立。資本金1億円、売上高35億6700万円