道新会連合会が総会 教育紙面充実・電子版強化 新規獲得とシェアアップ目指す

2019年7月3日

道新会連合会総会であいさつする中田会長=6月18日、札幌グランドホテル

 

 【北海道】2019年度道新会連合会(中田雅久会長)の総会が6月18日、札幌グランドホテルで開かれ、教育紙面の充実と電子版の強化を図ることで、新規読者の獲得とシェアアップを目指すとのスローガンの実現に向け連合会、五地方道新会、社が一丸となって取り組むことを確認した。


 総会には全道の販売所長、所長OBほか、来賓として本社より広瀬兼三代表取締役社長や役員、支社長ら312人が出席した。第1部の役員改選では中田雅久会長ら全役員が再任された。


 第2部のあいさつで中田会長は「収入増、経費減を実践することは難しくなっている。第3の収入を得るための努力はもちろん、第1、第2の収入をできる限り維持する新しい手法を検討していきたい。経費減についてもさまざまな研究が必要」と呼びかけた。


 広瀬社長は「今年度の販売政策として、教育紙面の充実と電子版の普及による新規獲得とシェアアップに重点を置く。新聞業界にとって最大の難敵は無購読層の拡大。特に子育て世代層には、諦めずに地道な努力を続けていく」とあいさつした。


 山田晃取締役販売局長は「ひき続きシェアアップと新規獲得増を意識した活動をお願いする。今年の連合会のスローガンは『教育と電子版』。2021年のNIE全国大会の札幌開催に向け、実際に部数が増えるような活動を考えている。電子版を読者の固定化や新規獲得に結び付けていきたい」と述べた。


各氏のあいさつ要旨は次の通り。


道新会連合会・中田雅久会長
 昨今の労務難の状況では収入増、経費減を実践することは難しくなっています。収入増については第3の収入を得るための努力はもちろん、第1、第2の収入をできる限り維持することが必要です。


 第1の新聞収入では、訪問セールスやPRチラシの配布、固定電話へのテレマーケティングなどのアプローチが非常に難しくなっています。若い販売所の皆さんには新しい手法や、全体で効果的に使える手法を検討してほしいと思います。


 第2の折り込みチラシ収入では、サイズダウンや回数減の中、媒体自体の面白さを失っているように思います。原点に戻り、スポンサーや読者にチラシの面白さをアピールすることも必要です。


 販売所の経費減に関しては訪問集金を少なくする対策などについて研究が必要だと考えています。


◆北海道新聞社・広瀬兼三社長
 わが社の今年度の重点的な販売政策は、教育紙面の充実と電子版の普及による新規獲得とシェアアップです。電子版会員増への取り組みは、攻めの読者対策です。部数維持や部数増と同義語だと考えています。


 4年前の社長就任時に、紙面の質、営業力、地域貢献の3分野で日本一の地方紙を目指すと掲げました。今期はこれをさらに推進していきます。記者の教育研修の専門部署を立ち上げるほか、総合営業の実践部門の新設などを予定しています。


 新聞業界にとって最大の難敵は無購読層の拡大です。特に子育て世代層には、諦めずに地道な努力を続けていきます。2021年にNIE全国大会が札幌で開催されます。道内の学校現場や子育て世代に新聞の活用をしっかりと促していきたいと思います。


◆北海道新聞社・山田晃取締役販売局長
 読者の高齢化や若い人が新聞を読まないという要因が大きく、部数の減少は続いていますが、北海道新聞のシェアは毎年上がっています。シェアアップと新規獲得増を意識した販売活動をお願いします。


 今年の連合会スローガン「教育と電子版」は既に動き始めています。2021年のNIE全国大会の札幌開催に向けて実際に部数が増えるような活動を考えています。NIBを中心とする次世代対策も続けていきます。


 電子版はおかげさまで会員が増えています。現役世代、子育て世代に新聞を読んでもらうためには何らかの形でのデジタルとの関係ははずせません。電子版をはじめ読者との間に複数の関係を増やしていくことでサービス増につなげ、固定化や新規獲得に結び付けたいと考えています。