「読書バリアフリー法」「障害者差別解消法」を意識した電子書籍アクセシビリティ対応をアップデート!【株式会社ボイジャー】

2024年1月27日
株式会社ボイジャー
株式会社ボイジャー(東京都渋谷区、代表取締役社長:鎌田 純子、以下ボイジャー)は、電子書籍におけるアクセシビリティ対応の一環として、様々な取り組みを行っています。

2019年『読書バリアフリー法(視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律)』が施行されました。また、2024年4月より『障害者差別解消法』改正版が施行されます。改正により、従来国や自治体に求められた「合理的配慮提供の義務」が、民間企業においても同様に求められることになります。



出典:リーフレット「視覚障害者等の読書環境の整備(読書バリアフリー)について」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/000762110.pdf
出典:リーフレット「令和6年4月1日から合理的配慮の提供が義務化されます!」(内閣府)
https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet-r05.html

読書バリアフリー法では視覚障害者だけでなく、発達障害、肢体不自由その他の障害により、視覚による表現の認識が困難な者を「視覚障害者等」と位置づけています。そうした視覚障害者等の方々にとって、電子書籍は本にアクセスできる福音であるべきです。しかし作り方によっては、音声読み上げができない、文字サイズの変更や目次からのアクセスができないというような、アクセスが拒絶されるものも少なくありません。
弊社の考えとしては電子書籍の制作側も、是非アクセシビリティに配慮した作り方を実践してほしいと願っています。

2024年、ボイジャーは電子書籍におけるアクセシビリティ対応にこれまで以上に力を入れ、よりよい社会づくりに貢献してまいります。
今後のボイジャーの取り組みについてご紹介します。

■1.電子書籍制作時のアクセシビリティガイドライン策定

電子書籍制作で必要となるアクセシビリティの現実的な制作指針を定め、よりアクセシブルな電子書籍制作ができるようになりました。
また、Romancerユーザーに向けた、アクセシビリティを高めるための制作ガイドもご用意いたしました。
詳細は弊社Romancerサイトの制作ガイドをご確認ください。
>> 制作ガイドはこちら

■2.Romancerのアクセシビリティ機能を強化

・NRエディターに画像の代替テキスト(※)入力UIを導入!
・ページ全体画像の代替テキスト読み上げに対応!
・奥付の代替テキスト読み上げに対応!
Romancerでの画像の代替テキストに関する詳細は下記のページをご確認ください。
>> 代替テキストの詳細はこちら

※画像の代替テキストとは
画像の代わりになるテキストのことです。音声読み上げにおいてはこの「代替テキスト」が読み上げられます。
視覚障害者は、画面を目で見る代わりに音声読み上げで内容を把握します。
画像にした箇所が重要な内容を含んでいる場合に、その内容が読み飛ばされてしまったら意味が通じなくなってしまいます。特に画像で外字を作ったり、扉ページを作った場合に、その画像の部分を読み飛ばしてしまったら意味を正しく理解することができなくなってしまいます。
現時点で、画像の代替テキストを読み上げるリーダーは数少なく、弊社の取り組みを通じてより多くの人に代替テキストの必要性を知ってもらいたいです。


■3.電子書籍リーダーのアクセシビリティ向上機能の試作

SARTRASの共通目的事業助成金(※)を活用し、自動音声読み上げシステムの機能拡充をするべく、現在以下を試作開発中です。電子書籍リーダー(BinB)へも適用を検討し、これにより電子書籍のアクセシビリティ向上を目指します。
・視覚障害者利用向けのインターフェースの開発
・『青空 in Browsers』への辞書機能付き自動音声読み上げシステムの導入
・対象コンテンツ:リフロー型EPUB

※SARTRASの共通目的事業助成金
本試作は、一般社団法人授業目的公衆送信補償金等管理協会(SARTRAS)が支出する「2023年度共通目的基金」の助成事業として実施しております。
https://sartras.or.jp/

■4.近日刊行!読書バリアフリー法の解説及び体験レポートが本に 

2023年7月19日、第169回芥川賞が市川沙央『ハンチバック』(文藝春秋)に決定。
市川氏が受賞コメントで言及したことで、一気に「読書バリアフリー」の認知が広まりました。「読書バリアフリー」の下、注目のアクセシブルブックの種類や電子書籍の可能性を詳しく解説します。
詳細は特集サイトをご確認ください。


作品名:アクセシブルブック はじめのいっぽ ~見る本、聞く本、触る本~
著:宮田和樹 馬場千枝 萬谷ひとみ
電子版:1,100円(税込・予定)  
印刷版:1,980円(税込・予定) 頁数 144P 四六判
>> 特集サイトへ

■ボイジャーサービスについて 
・BinBとは
BinBは世界標準の電子書籍ファイルをWebサーバーを通じて配信する読書システムです。Webブラウザがあれば、読書用アプリケーションをインストールすることなく、電子書籍を読むことができます。BookLive!、コミックシーモア等の電子書籍ストアを始め、電子図書館サービスTRC-DL、集英社・講談社サイト等、様々なサイトで月間1,500万人以上の方々にご利用いただいています。
https://www.voyager.co.jp/products/binb/
 
・Romancer、NRエディターとは 
Romancerは、パンフレットや広報誌(PDF・画像・Wordファイル)をスマートフォン、タブレット、PCで読むことができるURLに変換するWebサービスです。2023年には登録者数2万人を突破しました。ブラウザ上ですぐに閲覧可能であり、ウェブページやSNSからも簡単に共有することができます。W3C(World Wide Web Consortium)で策定された規格に適合した高品質なEPUBファイルを作成し、どの書店でも配信できます。
(Romancerは個人利用を目的としておりますが、業務でご利用いただく場合はRomancer業務用のご契約が必要となります。)
Romancerでは、NRエディターを使って文字を入力し、電子書籍を作ることができます。
NRエディターは、2021年度「電子出版アワード」において、「エキサイティング・ツール賞」を受賞しました。
https://romancer.voyager.co.jp/

■株式会社ボイジャーについて
代表取締役:鎌田純子
ホームページ:https://www.voyager.co.jp
1992年創業。米国ボイジャーとの合弁。現在は独立企業。日本で真っ先にデジタル出版に取り組み、今日まで市場開発を続けてきた。エキスパンドブック、T-Time(ティータイム)、dotBook(ドットブック)の開発元。デジタル出版のWeb(ウェブ)への移行の状況を受け止め、2010年からインターネットブラウザをリーダーとしたデジタル出版の活動を強化し、“Books in Browsers(ウェブブラウザーの中の本)”を基準としたRomancer(ロマンサー)、BinB(ビーインビー)の市場導入を行った。同時にWebでの出版に際して、フォーマットの世界標準を重視し、IDPF(International Digital Publishing Forum)やW3C(the World Wide Web Consortium)に参加している。また、EPUB日本語基準研究グループ(EPUBJP)を推進する。出版は「すべての人のメディアである」という考えを堅持し、新時代の技術や方法を多くの人々に寄与する活動を続けている。
 
※商標について
T-Time、.BOOK/ドットブック、BinB、Romancer、Power Thumbは、株式会社ボイジャーの登録商標です。会社名または製品名は、各社の商標または登録商標です。

■報道関係お問い合わせ先
株式会社ボイジャー 企画部
infomgr@voyager.co.jp
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-41-14
電話:03-5467-7070 / FAX: 03-5467-7080
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