6月10日は「時の記念日」である。制定されたのは1920(大正9)年だが、天智天皇が鐘や鼓で時刻を知らせたという日本書紀への記述が日付の由来とのこと。なんとも遠い過去に遡ることに驚く◆以前はテレビで時報が流れていた。地上デジタル放送になってからは数秒のタイムラグが生じるため時報は無くなり、おおまかな時刻のお知らせに変わっている。その影響で、アナログ放送時代の再放送ドラマを予約録画すると、肝心な最後の一言二言のセリフが録画されずに終わっていることがあり、もどかしい思いをする◆広い意味で時を捉えてみると、年号が令和になってからもう7年。しかし、今が令和何年なのか直ぐには出てこない時がある。そんな時は必ず新聞の日付欄に目をやる。西暦と和暦の併記はありがたい。最近は備蓄米関連で年数に敏感になっているため、本年が令和7年という認識は高まったけれど。 【窪具子】