【つぶや記】「The Bunka News」2023年3月21日付

2023年3月21日

 土曜の朝のたのしみ。クラシック音楽番組の「おんがく交差点」(BS フジ) で紹介されていた楽器「アンクルン」に心が“ほどけて”しまいました。

 

 インドネシアの楽器で竹を吊り下げ、ピアノと同じ音階を竹につながる棒を微妙に揺らし奏でていく。多くの竹が響き合い、何とも優しく包みこまれる春の暖かさと爽やかさを感じる素敵な楽器の発見!皆さん独学で楽しんでいらっしゃる。日本ですとギターやウクレレの感覚でしょうか?

 

 日本のたくさんの春の歌からセレクトするとすれば、同じ詩に二人の作曲家が曲を付けているということで有名な「さくら横丁」詩:加藤修一、曲:中田喜直、別宮貞雄。アンクルンと対照的に失恋を二人共に春のけだるさとして表現し、どちらかと言えば妖艶な作品となっているのです。さて、今年の春は心がほどけるのか悲しい恋を思いだすのか。  

 

【田中良子】