【行雲流水】文化通信2022年 6月14日付

2022年6月14日

 某月某日

 

 コロナ明け。久方ぶりの読売新聞大阪本社に広報宣伝部・岸辺護部長、大達大二次長を訪ねる。 

 

 同社と近畿、中四国を拠点とするグループ会社のお役立ちビジネスを紹介する「ヨミマッセ」は初見。堺市の広報紙「広報さかい」の印刷と全世帯・事業所への配布を手掛けたとある。今号「トップインタビュー」にある『前橋新聞』にもオーバーラップし興味深い。 

 

 その他、地域ブランドを育てる交流ツアーイベントから、「新聞のちから」による社員研修、YCでの「置き配」、自治体と協力した配達スタッフによる高齢者の見守り、「よみうりカントリークラブ」でのコンペ開催、文化センター「学ント」の法人割引まで、各社が提供する様々なサービスを紹介、グループシナジーを創出している。 

 

 某月某日

 

 児童書出版のひかりのくに・岡本功社長を訪問。7月頭に近畿の書店を招いて開催する「JPRO」(出版情報登録センター)の説明会の責任者として準備に追われていると。『ほんのきもちです』や『こどものための100冊』など、読書のきっかけを作る小社の企画に賛意、同社がウェアスポンサーをつとめる「INAC神戸」の選手にも無類の読書好きがいるので次回紹介しますよ、と応援メッセージを頂戴する。凸版印刷時代、東京・自由が丘に住んだ若かりし頃の甘酸っぱい?想い出話に花が咲く。

 

 続いて増進堂・受験研究社の岡本明剛社長に挨拶。明治23年初代・増次郎氏の1字を付けた「岡本増進堂」の歴史を伺う。2代目・岡本政治社長が学習参考書の出版を始め、現在のドリルの走りといえる『木山の算術』がヒットした。応接には昭和28年の創刊以来主力商品となった「自由自在」シリーズが並ぶ。私自身も中学生時代、高校受験に向けて随分お世話になった。小社・大阪事務所の堀が「岡本社長は先輩ですよ」と。慶應義塾で同じ商学部の11年先輩か。パイセン!と呟き、低頭する。

 

 某月某日

 

 小学館の決算説明。相賀信宏新社長に会える好機とあって同席する。39歳、若い。羨ましい。

 

 小社・星野専務による弾丸質疑のあとの雑談で”知られざる素顔”を垣間見る。会長同様の左党、は想定内。大学時代は茶道サークルに所属、着物も好きで気軽に着られる最近のスタイルにも抵抗がない。伝統やカタチにとらわれぬ通人とみた。爽やか「信宏丸」の快走が楽しみなことである。

 

【文化通信社 社長 山口】