【つぶや記】文化通信2021年2月8日付

2021年2月8日

 少し遅くなったその日の夜、乗車した各駅停車は空いていて、ロングシートに座ることができました。車内には座っている人、立っている人、マスクを下げてハンバーガを食べる人、マスクをしていない人と様々……。

 

 乗り換えのため下車し、こんどは始発駅での乗車。座って行こうとホームを歩き、空いたシートを見つけたのでそこに座りました。ふと前をみると、向かいのシートの前に、マスク姿の男性が窓に向かって仁王立ち。左手はビニールの手袋をして手すりを掴んでいました。

 

 その後、乗車してきた女性がそのシートの端に腰掛けましたが、男性は遮るでもなく立ったまま。電車が動き出して仁王立ちの男性は三つ目の駅で下車して行きましたが、男性がいた前の窓は40㎝ほど開けられていました。人は色々とは言いますが…

【近藤】

 


 

 全く知らない人間が、こちらのことを一応リスペクトした体裁で呼ぶ呼び方に「オニイサン」というのがある。なんかヤバイ臭いがする(ヤバイ所を歩いてりゃそうだろ)。

 

 どんなに年がいっていようと男なら「オニイサン」だ。あと「センパイ」。これはもっとヤバイというか人をなめてかかってる感じさえある。そして最後に「シャチョウ」。時には「シャチョウさん」と「さん」が付いたりする。東南アジアかっ!なんてイライラしながらの帰宅途中「オニイサン、オニイサン」の声。振り返ると大荷物を持った高齢の女性。「コートの襟が曲がってるわよ。あとズボンもめくれてる。ちゃんとしないと!」と言って直してくれた。

 

 素直に感謝の言葉をと思ってたらもう別の男に「オニイサン、オニイサン」…と。やはり「オニイサン」はヤバイ。【岩元】