【つぶや記】文化通信2020年12月21日付

2020年12月21日

 小紙に数多く踊る用語といえば出版、新聞、書店など。今年は小紙に限らず、「コロナ」だろう。天候の話題から始まるあいさつも「コロナで大変ですね」と様変わり。

 

 メディア業界の性質上、東京の知人が多い。8月頃よく言われたことが、大阪府知事のうがい薬発言について「よくあんな事が言えるよね」と。知事の親戚でもないが、大阪人というだけで揶揄された。

 

 仕返しのつもりはないが、「最も深刻な警戒レベル」といわれた11 月、満を持しての東京都知事会見。休業要請など怯えた人も多かったが、かわいらしい「コロナかるた」をバックに「5つの『小』」と標語の発表。ずっこけた一方、「まだ大丈夫なんだ」と安堵した一幕だった。新聞大会でも「首長の発信力」が話題になるなど難しい仕事だ。来年はポジティブな用語が紙面を賑わしてほしい。

 

【堀】