【行雲流水】文化通信2020年11月16日付

2020年11月16日

 某月某日

 小社が企画する「ギフトブック・キャンペーン」がスタート。昼過ぎ、田園都市線たまプラーザ駅構内の有隣堂に行ってみる。2層にわたる広い店内を回るが、ひと目でわかるはずのカタログやポップがどこにも見当たらない。すぐさま松信健太郎社長にLINEで「影もカタチもありません…悲しい」とスタンプ付きでメッセージを送る。30分後、「"蕎麦屋の出前"ですみません、午後に店長が出勤し設営予定です」と。さらに、トレッサ横浜店と横浜西口店での展開の様子を写メしてくれる。若社長、フットワークが軽い。

 前日の朝日朝刊で発起人の一人であるオリックス・宮内義彦シニアチェアマンへのインタビューとともに予告記事、そしてこの日は1ページカラーで、「贈る。」をテーマに連動企画モノを掲載。2日の夕刊は毎日、3日の朝刊は読売がそれぞれ記事を掲載する。力強い応援を得て、好スタート。

 某月某日

 朝日新聞大阪本社に小林剛代表を訪ねる。今年6月まで販売戦略・出版担当役員として、何度かお目にかかっている。コロナ禍の最中に赴任、会食が無くなったせいで体重が落ちたと。マスクをとると確かに少しすっきりされている。

 辞して見上げる中之島フェスティバルタワーの建築が素晴らしい。小社・大阪事務所の櫻井営業統括の先導であちこち散策。フェスティバルホールや創業家ゆかりの香雪美術館など、改めてゆっくりと訪れてみたい。地下街には小奇麗な飲食店が並び、期待していたコテコテ大阪系の店はない。結局「妻家房」でビビンパ定食。

 某月某日

 伊藤園・本庄大介社長の肝いりで東京大学の星和人教授の講話を聴く。名刺には「東京大学大学院医学系研究科 外科学専攻 感覚・運動機能医学講座 口腔顎顔面外科学分野 教授 ティッシュ・エンジニアリング部 部長」とある。3行にわたる肩書は初めて。なんとも奇怪な組織である。

 「口は食と命をつかさどる臓器」であり、口の中の衛生状態は、生活習慣病といわれる脳梗塞や脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、癌と深いかかわりがあることがわかってきたと。歯周病になると、その毒素が血液に入り、血管を損傷しこれらの病気のほか、認知機能や妊娠・出産にも悪影響があるらしい。

 特定保健指導で減量中だが、歯磨きに精を出せば、メタボでも許される日は…来ないだろうな。

 

【文化通信社 社長 山口】