【出版時評】初めて海外とのセミナーを企画

2020年9月7日

 コロナ禍で企業業績は業種などによって大きな差が出ている。特にIT企業に好業績が多いことは、自分たちの生活スタイルの変化を考えても明らかだ。オンライン会議システムのZoom社は売上高が4倍になったという。

 

 そのZoomを使った当社のオンラインセミナーで、先日、初めてドイツとの中継セミナーを開催した。講師は最大手取次リブリ社のシュテファン・ブアマイスター役員。日本の17時、ドイツでは午前10時からと、ちょうど地球の裏側という位置関係だ。

 

 リブリ社をはじめとしたドイツの取次は、書店が夕⽅までに発注すると翌朝には届ける「翌日配送」で知られるほか、リブリ社は書店のウェブ通販や電子書籍販売をサポートし、プリント・オンデマンド(POD)でもヨーロッパ最大手だ。そのサービスについて話してもらった。

 

 当社はこのところ毎年、ドイツやアメリカ、中国、フランスなど海外出版事情を視察するツアーを企画しており、ブアマイスター役員も折に何度かヒアリングに参加してもらった。しかし、今年はリアルなツアーが開催できないので、オンラインセミナーに。

 

 やはり、実際に現地を訪問し、視察とともに、街や人々に実際に触れることによる刺激には代えがたいが、新たな可能性も感じさせるセミナーだった。ただ、早く実際に訪問できるようになってほしいものだ。

【星野】