【つぶや記】文化通信2020年7月27日付

2020年7月27日

 少し前の夜半、買い物を終え店を出て道路を渡ると、道路の際に見慣れない細長い獣が佇んでいました。獣は少し動いてから、走ってきた自転車を見送ってこちらを向きましたが、その顔は白い線が特徴的でした。そういえば以前、そこから北に数百メートルの電線上を歩く姿を目撃したこともあこともありましたから、この辺りに棲んでいるのでしょう。

 

 東南アジアなどに生息するとされ、日本でも各所で確認されていますが、実はいつからこの地にいたのかがはっきりしません。明治期以後に持ち込まれた外来種とはされていないのですが、在来種ともいえず、謎に包まれた獣です。

 

 獣は道路を横断して、店と建物間に消えていきました。野生のまま人家ばかりのそこで生き続けてきた彼らの逞しさは、その来し方、行く末とあわせて、ぜひ………

【近藤】

 


 

 この業界はあまり詳しくないのだが、日本の文学賞というものが数多くあるが、どうしていつも選考委員が作家なのかがよくわからない。一流の書き手が必ずしも一流の読み手とは限らないわけで…。

 

 もっと一流の編集者なり一般読者の代表者などで、本当にいい作品を選ぶべきかと思う。それが難しければ作ってしまえばいい。

 

 実は自分が長いこといた広告業界も似たようなもので、年間コピー大賞とか、年間広告大賞とかいろいろあるが、選考委員から委員長まで全員業界の現役クリエーターだ。なぜ、もっと幅広い層から選考者を選ばないのか。なぜ消費者から選出しないのか。これじゃ業界受けするものだけを創る非常に狭い自己満足の世界で生きていくことになってしまう。でもまあ難しい問題であって、簡単には…。

 

【岩元】