【行雲流水】文化通信2020年6月8日付

2020年6月8日

某月某日

 巣ごもり生活の中、Netflixを契約。まずは話題の「愛の不時着」を視聴する。財閥の後継者となる女性経営者がパラグライダーで飛行中竜巻に巻き込まれ、南北の非武装中立地帯に不時着、北朝鮮の政治部長の息子であるイケメン将校に助けられ⋮という話。国境近くの村や先進国並みの都会、平壌の生活風景など、脱北者が考証したと思われる演出が面白い。

 もうひとつ、「サバイバー宿命の大統領」は、正副大統領、下院議長などが一堂に会する一般教書演説が行われる議事堂が爆破され全員死亡、指定生存者の住宅都市開発長官が大統領になるというサスペンスドラマ。「24-TWENTYFOUR」で主演したキーファー・サザーランドが陰謀に立ち向かう誠実な大統領を好演する。

 しかし、月額800円は安い。

某月某日

 緊急事態宣言の終了で2か月半ぶりにホームコースへ。練習もせずに久々にクラブを握るが、夫婦ともに数年ぶりの好スコア。心地よいテラス席で乾杯する。

 翌日昼、御殿場の大型書店跡にできた「Kona’s Coff ee」に。丸亀製麺でおなじみのトリドールが「いちばん近いハワイの食卓」をコンセプトとした新業態である。コロナ明け直後の週末、しかも席の間隔を空けているため1時間待ちと案内され、ハンバーガーとパンケーキ、コーヒーをテイクアウトし車内で食べる。味よし、ハワイの民家をイメージさせる店の内外装やメニュー構成、接客もいい。ここなら旅や食、インテリアまわりの書籍や写真集を扱う複合業態もありだなぁと思う。

某月某日

 当社内に(狭小スペースだが)6月17日オープンする「ふるさと新聞ライブラリー」の概要、利用案内を決める。この取り組み、島根日日新聞の菊地幸介社主が世田谷の自宅で収蔵・公開されていたものを引き継いだ次第。月水金に開館、北は「日刊宗谷」から南は「八重山毎日新聞」まで全国約150の日刊地域紙と一部の地方紙、全国紙のほか、各分野の専門紙などを開架式で自由に閲覧できる。

 また、ライブラリーの開設に合わせ、地域紙各社に向けた取材代行や各紙が窓口となって進める自治体や地域企業の東京・大阪圏でのPR活動の支援業務を始める。様々な媒体の編集者など、多くの方々にご覧いただき、地域紙の持つ様々な可能性を感じる契機となることを切に願っている。

【文化通信社 社長 山口】