文化通信社セミナー2026 KPSホールディングス常務取締役、KPSフルフィルメント代表取締役社長・佐藤氏 「出版の未来を支えたい~KPSグループが目指すこと~」

2026年3月25日

 文化通信社は3月12日、KPSホールディングス常務取締役、KPSフルフィルメント 代表取締役社長の佐藤雅伸氏を招き、「出版の未来を支えたい~KPSグループが目指すこと~」と題したオンラインセミナーを開催した。

 

オンラインセミナーを行う佐藤氏

 

 同社は講談社のグループ会社として、出版流通、データ制作・印刷、業務支援、システム開発・運用などの出版インフラを担い、現在、出版物流(倉庫)業務、DSR(デジタル印刷)による短納期の小ロット生産などを中心にサービスを提供している。

 

 佐藤氏は同社の設立の経緯について「講談社の電子書籍やライツ関係の業績が伸長するなか、紙の本を作るためのインフラだけでは対応できない業務が発生するようになり、より効率良くビジネスができないかと考えたことが始まり」と振り返り、2021年に KPSホールディングスを、22年 には 傘下にKPSプロダクツ、KPSフルフィルメント、KPSソリューションズ、KPSシステムズの4事業会社を設立して「講談社のグループ会社だけでなく、多くの出版社でインフラとして利用できるサービスの提供を目指すことにした」と説明した。

 

 この構想のモデルとなったのが、米国大手出版グループのペンギン・ランダムハウスが提供するインフラサービスだ。佐藤氏は「50社以上の出版社と取引し、編集企画のサポート、進行管理、販売データ分析、セールス活動、物流まで一括して請け負う同社を数年前に視察し、システマチックで効率的なビジネスモデルに大変驚き、感動した」と明かした。

 

 そして、日本型の出版インフラモデル構築に取り組むなかで、販売業務支援やシステム提供、電子書籍制作、データアーカイブなど、サービスの領域を広げている同社の4つの事業会社について、それぞれの事業内容を紹介した。

 

 今後に向けて、佐藤氏は「インフラは競争領域ではない」という前提のもと、「これまで培ってきたノウハウが多くの出版社で活用されるよう、できるだけ早く環境を整え、将来的には編集以外の業務を一気通貫でカバーするサービスを目指す」とアピールし、進化し続ける出版プラットフォームの展望を語った。

 

〈セミナーアーカイブ視聴申し込み受付中〉

アーカイブ視聴料:8,800円(税込)

お申し込み、お問い合わせは文化通信社セミナー事務局 jigyou@bunkanews.co.jpまで。

 

〈今後のセミナー〉

4月16日(木)15:00〜16:30

紀伊國屋書店取締役副社長・森啓次郎氏による「紀伊國屋書店海外店舗の店頭から見える日本出版物の可能性」を会場とオンラインのハイブリッドで開催する。

オンライン開催の申し込みはPeatix:https://peatix.com/event/4916696

会場開催の申し込みはPeatix:https://peatix.com/event/4917038

※会場開催はセミナー後の17:15〜19:00に懇親会を開催する。