文化通信社は1月22日、ブックセラーズ&カンパニーの後藤崇氏、野上由人氏(ともに執行役員)を招き、オンラインセミナー「ブックセラーズ&カンパニーの仕入と店舗の実態」をリアルとオンラインのハイブリッドで開催した。同社が目的とする“書店事業本来の、本を売って利益を得ることで成り立つ、自立・持続可能なビジネスモデル”の仕組みと、現在の課題および今後の展望が語られた。

「オチャノバ」(日本出版販売本社)の会場では、セミナー終了後に懇親会も実施された
現在、多くの書店が課題とする利益率の低さと、出版社が課題とする返品率の高さに対し、同社が考えるスキームには、安価な仕入と販売による高い販売利益の実現、仕入・補充・販促の改善、販売量(率)の強化があるが、現段階では書店・出版社ともにその成果を正しく評価する指標が確立されていないケースがあり、そのため本部から現場へ正しい指示ができていない実態があると指摘。
また、同社の取り組みによって正しい指標を確立することで、どのような仕入を行えば、実売率を向上して返品率を下げ、安定した運用へつなげることができるか、その体制の構築が今後の課題であると、後藤氏は語った。

野上氏(左)と後藤氏
野上氏は、さまざまな規模の書店がある中で、売上が低いイコール実売率が低いということではない点についても指摘。小規模店の運用改善に向けては、同社の取り組みによって、ほかの多くの書店の動向やデータを活用することで改善を図ることができると話した。
今後の展望として、同社の取り組みは決して限られたパイを取りに行くための取り組みではなく、書店側に従来とは異なる努力・成長・変化を促す一助となることで、書店が必要とするマージンを価格転嫁し、書店と出版社間の取引条件を改善していくことにあるとして、セミナーを締めくくった。
〈セミナーアーカイブ視聴申し込み受付中〉
アーカイブ視聴料:8,800円(税込)
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〈今後のセミナー〉
2月26 日(木)15:00〜16:30
バリューブックス代表取締役・鳥居希氏による「中古書から新刊まで~ 出版社や書店のバックヤードも担うバリューブックスの挑戦」をオンラインで開催する。
申し込みはPeatix:https://peatix.com/event/4668986
