イラストレーターやアートディレクター、絵本作家としても活躍する藤枝リュウジさんの個展「ハッチポッチ藤枝リュウジの世界」が、7月18日から広島市の広島県立美術館で開催されている(9月7日まで)。
1943年生まれの藤枝さんは、絵本や雑誌、本の装幀、広告、テレビのアートディレクション、さらにNHK教育テレビのパペット番組「ハッチポッチステーション」のキャラクターデザインも手掛け、今なお現役で創作活動を続ける。
また、文化通信社とも縁が深く、子育て中の著名人らが児童書・絵本を紹介する『ボクニキミニ こどものための100冊』や、著名人や書店・図書館員らが人生の先輩として若者に贈りたい本を選ぶ『先輩の本棚』などギフトブックキャンペーンのアートディレクションのほか、環境に配慮した生産者を支援するプロジェクトから生まれたドリップコーヒー「文豪珈琲」のパッケージデザインも受け持っている。

「こどものための100冊」も展示
本展は藤枝さんのイラストレーション作品をはじめ、パペット番組のテレビや広告などのアートディレクション作品600点以上を展示する大規模展覧会。
開会式には主催に名を連ねた中国新聞社・岡畠鉄也社長らも参加。藤枝さんは「自分は引っ込み思案で自ら仕事を求めたことはなく、自然と周りの人から依頼されてここまでやってくることができた。今回も予想以上の素晴らしい個展になった」と感謝を表した。
開館時間、入場料など詳細は美術館ホームページで。個展は各地を巡回する予定で、来年2月7日から富山美術館(富山市)での開催が決まっている。