東日印刷グループの毎日新聞首都圏センター(埼玉・川口市)は今年2月から、本社がある川口工場内で24時間体制の管理のもと無農薬のきくらげを栽培している。5月9日、そのブランド名が「彩(さい)のきくらげ」に決定したことを発表した。「彩の国」埼玉県への地元愛と、新たな特産品に育てたいという栽培スタッフの願いが込められているという。
【SHINBUNYA~新聞屋の新分野~】毎日新聞首都圏センター川口工場 新聞印刷工場で「きくらげ栽培」=https://www.bunkanews.jp/article/416334/
川口工場でのきくらげ栽培は、印刷現場で働く社員の発案で実現。工場内に最大5600個の菌床を収納できる最新鋭のきくらげ庫を建設し、今年2月に栽培を開始した。
ブランド名については、グループ全体でこの新規事業を応援する意味も込めて、全従業員を対象に公募した。同社によると、延べ115人から211件の候補が寄せられ、社内で複数回にわたる投票や議論を重ねた結果、「彩のきくらげ」に決定した。
埼玉県の愛称である「彩の国」から「彩」の文字を採用し、「きくらげと組み合わせることで、シンプルでありながら地域に密着した親しみやすい点が決め手となった」としている。
さらに、『彩の国から、笑顔と健康を食卓に』をブランドコンセプトとし、①「地域の彩り」(彩の国の川口市で栽培された安心・安全・良質なきくらげであること)②「技術の彩り」(新聞印刷で培われた職人の技術と、24時間体制の管理という強みを活かした高品質栽培を実現していること)③「健康への彩り」(「食べる漢方」とも呼ばれる栄養豊富なきくらげが健康な食生活に添える彩り)──という3つの「彩り」への思いも込めている。

初収穫した生きくらげを使ったメニューが食べられるフェアも大好評だった
現在、ネット販売や、埼玉県をはじめとする首都圏の飲食店やスーパー、ホテルなどへの販路拡大を進めている。加工食品の開発も同時に進め、商品ラインナップを拡充していく。4月には初収穫した生きくらげを使ったメニューが食べられるフェアを、東日印刷本社ビル(東京都江東区越中島2-1-30)にある一般も利用できる社員食堂「スカイビューレストラン・トーニチ」で開催。「天ぷらの盛り合わせ」「ペペロンチーノ」「野菜たっぷりのタンメン」の3種類のメニューを用意したが、フェア開催日にはどれも完売になるなど大盛況だった。
貴重な「生きくらげ」が当たるチャンスも
なお、東日印刷は5月8日から、「彩のきくらげ」のブランド名決定を記念して、TONICHIおよび毎日新聞首都圏センター川口工場の公式Xで、きくらげのプレゼントキャンペーンを実施している。期間中に公式Xをフォロー&リポストした人の中から抽選で10人に、川口産の安心・安全・良質な生きくらげ・乾燥きくらげを各2袋、計4袋をセットにしてプレゼントする。応募期間は5月30日まで。

TONICHI(東日印刷)_PR

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