3月はWBC「侍ジャパン」の新聞報道に関心集まる 新聞オーディエンス調査

2023年5月2日

 日本新聞協会広告委員会は4月27日、ウェブ調査「新聞オーディエンス調査365」の2023年3月度調査結果を発表した。3月に新聞や新聞社が発信する情報への接触が最も高まったのは23日だった。前日22日日本時間に、野球の日本代表「侍ジャパン」がワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で米国代表を破り、3度目の優勝を果たした記事に注目が集まった。

 

 2番目に接触が高まった22日は、日本代表が準決勝でメキシコ代表に勝利した記事とともに、同日午前(日本時間)の優勝決定を報じた新聞社のニュースサイトや、夕刊記事に関心が集まった。両日とも若年層から高年齢層まで、すべての年代で普段より多く新聞の情報に接触したとの結果が出ており、「WBCの興奮を新聞でじっくり振り返る人が多かったことがうかがえる」としている。

 

 3番目は11日だった。発生から12年が経過した東日本大震災に関するニュースに高い関心が寄せられた。前日10日に行われたWBC1次ラウンド・韓国戦に関する記事にも注目が集まった。

 

みんなで災害に備える日本へ。─新聞紙:災害時の活かし方(公益財団法人日本財団)


 この調査では「印象に残った新聞広告」を尋ねている。3月は「選べるって、希望だ。」(いすゞ自動車/9日)、「みんなで災害に備える日本へ。―新聞紙:災害時の活かし方」(公益財団法人日本財団/11日)、「パンテール ドゥ カルティエ バッグ」(リシュモンジャパン株式会社 カルティエ/20日)、「国産を食べるよろこびをこれからも。」(全国農業協同組合連合会/27日)などが上位に挙がった。社会課題に対する企業姿勢を伝える広告や、災害の発生など節目のタイミングで、日付を指定して展開できる新聞の特性を生かした広告に注目が集まった。