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1階集中レジ前の長蛇の列
八重洲ブックセンター本店は3月31日、営業最終日を迎えた。1週間前ほどから新聞、テレビなどで特集が続いたこともあり午前10時の開店時から来店者が押し寄せた。建物外観や1階レジ横の柱に寄せられた作家らのサインやイラストをスマホで写真におさめたり、メッセージカードに八重洲ブックセンターの思い出を書き込む姿が多く見られた。
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関係者に感謝の意を述べる山﨑社長
午後の早い時間帯からレジに長い列ができた。セルフレジを複数台導入していたが、有人レジでの利用が圧倒的に多く店員が列の整理や誘導にあたった。午後8時の閉店後のクロージングセレモニー終了後の午後9時を過ぎても、会計待ちの列は裏口を越えて道路まで続いた。
クロージングセレモニーで、木本高広店長は「皆様から頂いた熱い思いを受けとめ新しい店舗への道としてつないでいく」と新店への思いを述べた。ミステリー作家の東野圭吾氏は「私にとって未知の世界につながる異空間であり、アイデアの発掘現場でもありました」とメッセージを寄せた。
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「八重洲ブックセンターは心のふるさと」と北方謙三氏
「八重洲ブックセンターは心のふるさと」
特別ゲストに作家、北方謙三氏が登場。「しばらく休んでしまうことは本当に悲しいけれども今後どういう店舗ができるのか楽しみ。八重洲ブックセンターは心のふるさと。何年後かに素晴らしい書店ができることを祈念したい」とエールを贈った。
山﨑厚男社長は、関係者やスタッフらに感謝の言葉を述べた後、2028年度に跡地にできる大型複合施設内への出店計画と近隣での仮店舗検討について説明。「本をしっかり売ることを主軸にしながらさまざまな新しい機能を付け加えて、本と皆様のすばらしい出会いを創造する店舗にしていきたい」とし、「しばらくお待たせするかもしれないが、八重洲ブックセンターは必ず帰ってくる」と力強く宣言した。
今後4月中に店頭在庫の梱包作業などが行われ、5月の大型連休前後に建物の解体が始まる見込み。
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数百枚のメッセージカードが貼られたボード
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柱には作家らのサインも
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「新しい店舗への道をつないでいきたい」と木本店長
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クロージング後も会計待ちの列は裏出口から道路にまで続いた